Compton Wavelength

$$ \lambda_C = \frac{h}{mc} $$

Quantum Mechanical Limit of Localization

Electron
Compton Wavelength
2.426 × 10⁻¹² m
2.426 pm
Reduced Compton Wavelength ($\hbar/mc$): 3.86 × 10⁻¹³ m

コンプトン波長とは:量子世界の「ものさし」

コンプトン波長(Compton Wavelength)は、ある質量を持つ粒子が「粒子」として振る舞うのか、「波」として振る舞うのかの境界を示す重要な物理定数です。質量 $m$ の粒子のコンプトン波長 $\lambda_C$ は以下の式で定義されます。

$$ \lambda_C = \frac{h}{mc} $$

  • $h$: プランク定数 ($6.626 \times 10^{-34} \text{ J s}$)
  • $c$: 光速 ($2.998 \times 10^8 \text{ m/s}$)

1. 物理的な意味

もしある粒子を、そのコンプトン波長よりも狭い領域に閉じ込めようとすると、量子力学の不確定性原理により、運動量の不確かさが極端に大きくなります。その結果、エネルギーの揺らぎが粒子の静止質量エネルギー ($mc^2$) を超えてしまい、真空から新たな粒子・反粒子ペアが生成されてしまいます。つまり、コンプトン波長は、単一の粒子として位置を特定できる限界のサイズと言えます。

2. 換算コンプトン波長(Reduced Compton Wavelength)

計算結果の下部に表示している「換算コンプトン波長 ($\bar{\lambda}_C = \frac{\lambda_C}{2\pi} = \frac{\hbar}{mc}$ )」は、場の量子論などでより頻繁に使われる量です。これは質量 $m$ の粒子を交換することで生じる力の到達距離(湯川ポテンシャル)の目安としても知られています。

3. 各素粒子のスケール感

電子のコンプトン波長は約 2.4 pm(ピコメートル)で、これは原子核のサイズ(数 fm)よりはずっと大きく、原子のサイズ(数百 pm)よりは小さい値です。一方、陽子は電子の約1836倍重いため、そのコンプトン波長は電子の1/1836、つまり約 1.3 fm(フェムトメートル)となり、原子核のサイズと同程度になります。