体表面積計算 (DuBois式)

体表面積(BSA)を計算します。

計算結果

体表面積(BSA)とは?

体表面積(BSA: Body Surface Area)とは、人体の表面の総面積のことです。単位は平方メートル(m²)で表されます。体重や身長単独よりも、身体の代謝能や生理機能との相関が高いとされており、医療現場では非常に重要な指標として扱われています。

DuBois式(デュボア式)について

体表面積を算出する計算式は多数存在しますが、世界的に最も広く使用されているのが「DuBois & DuBois式(1916年)」です。この計算機もこのDuBois式を採用しています。

計算式:
BSA (m²) = 0.007184 × 身長(cm)^0.725 × 体重(kg)^0.425

この式は発表から100年以上経った現在でも、多くの臨床現場における標準的な計算方法として利用されています。ただし、肥満患者や小児など、特定の集団に対しては他の式(高比良式、藤本式、Mosteller式など)が推奨される場合もあります。

なぜ体表面積(BSA)が必要なのか?

1. 薬剤投与量の決定(特に抗がん剤)

抗がん剤などの細胞毒性を持つ薬剤は、治療域と中毒域が接近しているため、厳密な投与量計算が求められます。体重あたりの投与量(mg/kg)ではなく、体表面積あたりの投与量(mg/m²)で計算することで、患者ごとの薬物代謝能力や分布容積の差をより適切に反映でき、副作用のリスクを抑えつつ効果を最大化できると考えられています。

2. 腎機能・心機能の評価

心拍出量(Cardiac Output)を体表面積で割った「心係数(Cardiac Index)」や、腎糸球体濾過量(GFR)を標準体表面積(1.73m²)で補正するなど、臓器機能を体格に合わせて標準化して評価する際に使用されます。

日本人の平均的な体表面積

日本人の成人における平均的な体表面積は以下の通りです(目安)。

  • 成人男性: 約 1.6 - 1.7 m²
  • 成人女性: 約 1.4 - 1.5 m²

欧米人の平均(約1.73m²)と比べるとやや小さいため、海外のデータや基準値を適用する際には注意が必要です。腎機能検査(eGFR)などで「1.73m²あたり」という表記よく見かけるのは、この国際的な標準体格補正のためです。

使用上の注意

本計算機はDuBois式に基づいています。医療専門家が使用することを想定していますが、最終的な治療方針や薬剤投与量の決定は、必ず医師や薬剤師の判断に基づいて行ってください。特に極端な体型(高度肥満や痩せ)の患者や小児の場合、算出結果と実際の体表面積に乖離が生じる可能性があります。

その他の計算式

参考までに、日本でよく使われる他の式も紹介します。

  • 藤本式(日本人向け): BSA = 0.008883 × 身長^0.663 × 体重^0.444
  • Mosteller式(計算が簡単): BSA = √ ( (身長cm × 体重kg) / 3600 )

当サイトの計算機は、国際的に最も汎用性の高いDuBois式を使用しています。