理想気体の状態方程式計算機
PV = nRT の4つの変数のうち、未知の1つを正確に算出します。
計算結果
理想気体の状態方程式(PV=nRT)とは
理想気体の状態方程式は、気体の状態(圧力・体積・物質量・温度)の間の関係を示す物理化学の基本的な公式です。以下の4つの変数を組み合わせて成り立っています。
$P \cdot V = n \cdot R \cdot T$
- P (Pressure): 気体の圧力。単位面積あたりに働く力。
- V (Volume): 気体が占める空間の体積。
- n (Amount of Substance): 物質量。通常は「モル(mol)」で表されます。
- R (Gas Constant): 気体定数。普遍的な物理定数の一つ。
- T (Temperature): 絶対温度。「ケルビン(K)」で表されます。
この方程式が教える3つの基本法則
この一つの大きな方程式は、歴史的に発見された以下の3つの重要な法則を統合したものです。
- ボイルの法則: 温度 $T$ が一定なら、体積 $V$ は圧力 $P$ に反比例する($PV = \text{const}$)。
- シャルルの法則: 圧力 $P$ が一定なら、体積 $V$ は絶対温度 $T$ に比例する($V/T = \text{const}$)。
- アボガドロの法則: 圧力 $P$ と温度 $T$ が一定なら、体積 $V$ は物質量 $n$ に比例する($V/n = \text{const}$)。
気体定数 R の値について
計算で使用する気体定数 $R$ の値は、採用する単位系によって異なります。
- SI単位系: $R = 8.31446 \text{ J/(mol·K)}$(圧力に Pa、体積に m³ を使用する場合)
- 化学で多用される単位: $R = 0.08206 \text{ L·atm/(mol·K)}$(圧力に atm、体積に L を使用する場合)
理想気体と実在気体の違い
この方程式が完璧に成り立つ「理想気体」とは、以下の性質を持つ仮想的な気体です。
- 分子自体の体積が 0 である。
- 分子間に引力や反発力(分子間力)が働かない。
現実の窒素や酸素などの「実在気体」は、非常に高い圧力(分子が密集する)や極低温(運動エネルギーが低下し引力が相対的に強まる)の条件下では、理想気体の挙動から外れます。そのような場合には、ファン・デル・ワールスの状態方程式などの、より複雑な補正式が用いられます。
よくある質問 (FAQ)
Q:温度の計算で 0℃ をそのまま代入してもいいですか?
A:いいえ。必ず絶対温度(ケルビン)に直す必要があります。0℃ は約 273.15 K です。摂氏温度のまま $T=0$ を代入すると、計算結果が 0 またはエラーになってしまいます。
Q:標準状態(STP)とは何ですか?
A:一般的には 0℃ (273.15 K)、1気圧 (101.325 kPa) を指します。この条件下では、理想気体 1 mol の体積は約 22.414 L となります。