ローレンツ力計算機

荷電粒子に磁場と電場が及ぼす力を計算。3Dベクトルで力の向きを可視化します。

例: 陽子は約 1.602 × 10⁻¹⁹ C
m/s
T (Tesla)
度 (°)
V/m
ローレンツ力の大きさ (Force Magnitude)
2.40 × 10⁻¹⁶ N
速度 (v)
磁場 (B)
力 (F)

ローレンツ力(Lorentz Force)とは?

ローレンツ力とは、「電磁場の中を動く荷電粒子が受ける力」のことです。オランダの物理学者ヘンドリック・ローレンツにちなんで名付けられました。

F = q(E + v × B)

  • $q$:電荷(クーロン)。+なら陽子、-なら電子など。
  • $E$:電場(V/m)。電荷そのものを引っ張る力です。
  • $v$:速度(m/s)。止まっている電荷には磁場からの力は働きません。
  • $B$:磁束密度(テスラ)。磁場の強さです。
  • $\times$:ベクトル積(外積)。$v$と$B$の両方に垂直な方向に力が働きます。

右手の法則と力の向き

この力(特に磁場による部分 $qv \times B$)の方向を決めるのが、有名な「フレミングの左手の法則」や「右手の法則」です。

  • 親指: 力の向き ($F$)
  • 人差し指: 速度の向き ($v$, 電流 $I$)
  • 中指: 磁場の向き ($B$)

※注意:電子(マイナスの電荷)の場合は、速度 $v$ の逆向きを電流 $I$ とみなすか、法則で求めた力の向きを最後に「逆」にする必要があります。

日常生活での応用例

1. モーター(電動機)

電流(動く電荷)が磁場から受ける力を回転エネルギーに変えています。世界中の家電、EV自動車、工場の機械など、現代社会を支える最も重要な応用例です。

2. オーロラ

太陽から飛んできたプラズマ(荷電粒子)が、地球の地磁気(B)によってローレンツ力を受け、北極・南極の上空へと螺旋運動しながら誘導されます。そこで大気と衝突して光るのがオーロラです。

3. サイクロトロン(加速器)

ローレンツ力を利用して粒子を円運動させ、繰り返し加速することで、素粒子の実験やがん治療(重粒子線治療)に使われる高エネルギー粒子を作り出します。

計算のヒント

多くの試験問題では、「電場はない($E=0$)」「速度と磁場は垂直($\theta=90^\circ$)」という単純化された条件が出題されます。この場合、公式はとてもシンプルになります:
$F = qvB$